浄水器の種類と選び方
ウォータースタンドのある暮らし
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PFAS(有機フッ素化合物・ピーファス)という新たな水質汚染問題をニュースなどで目にして、毎日の水に不安を感じていませんか?実は、浄水器選びには、失敗しないための3つのポイントがあります。
この記事では、あなたのライフスタイルにあった浄水器を見つけるための選び方を、わかりやすく解説します。

浄水器を選ぶ前に知っておきたい基礎知識
家庭用の浄水器には、蛇口直結型、水栓一体型、据え置き型、ポット・ピッチャー型、アンダーシンク型、ウォーターサーバー型の6種類があります。また、浄水器の種類によってフィルターの寿命や交換頻度、除去できる物質の数も異なるため、ご自身のライフスタイルやキッチンの環境に合わせて最適な浄水器を選ぶことが大切です。
特にPFAS(有機フッ素化合物・ピーファス)※ などの特定の物質を除去したい場合は、その物質に対応したフィルターが搭載されているかを確認しましょう。
※有機フッ素化合物の総称で、環境中で分解されにくく蓄積性が高い物質。PFASのうちPFOSとPFOAはすでに使用や製造が国際的に規制。これらの物質は「永遠の化学物質」とも呼ばれ、水や土壌を汚染し、人体への長期的な影響が懸念されています。


浄水器の選び方
浄水器は、一人暮らし、二人暮らし、ファミリーなど、家族構成やライフスタイルに合ったものを選ぶことで、利便性が向上します。ただ「安い」というだけで選ぶのではなく、フィルターの交換費用や頻度など、長期的なコストも考慮が必要です。
さらに、浄水能力やろ過流量、メンテナンスの手間など、総合的に判断して最適な浄水器を選ぶようにしましょう。
取り付けタイプで選ぶ
浄水器を手軽に導入したい方には、比較的安価で取り付けが簡単な蛇口直結型やポット・ピッチャー型・水栓一体型がおすすめです。
シンク周りをすっきりとさせたい、または本格的な浄水を求める場合は、据え置き型やアンダーシンク型が良いでしょう。
また、新築やリフォームを検討中であれば、ウォーターサーバー型も人気です。このタイプは、一般的にフィルターの浄水性能が高いため、半年から1年に一回の交換で済むことが多く、交換の手間を面倒に感じる方におすすめです。
蛇口直結型

- 蛇口に直接取り付けるため設置が簡単
- 一番多く使われている浄水器で手軽で安価
- ろ過流量が少ない
- カートリッジの寿命が短く、交換回数が多い
ポット・ピッチャー型

- 持ち運びに便利
- 使い方が簡単で手入れがしやすい
- デザインやカラーが選べてコンパクト
- 浄水能力は高いが、浄水に時間がかかる
- ポット内の水は早めに飲みきらないと雑菌が繁殖しやすい
水栓一体型

- カートリッジ交換が簡単。先端のレバーで、原水・浄水が切り替えられる
- シンクまわりもシンク下の収納もスッキリ使える
- ろ過流量が少ない
- カートリッジの寿命が短いので、交換頻度が多い
アンダーシンク型(ビルトイン型)

- シンク周りがスッキリ
- カートリッジの容量が大きいので、ろ過流量が多い
- 原水と浄水の切り替えが必要
- 水栓一体型に比べると価格はやや高め
- シンク下にカートリッジの置き場が必要
据置型(シンクトップ)

- お湯や水と同時に浄水が使える
- シンク下に場所をとらない
- アルカリイオン水を生成できるものがある
- 水栓一体型に比べると価格はやや高め
ウォーターサーバー型(浄水器形)
- 一般的な浄水器では取り除けないウイルスやバクテリアなどが除去可能
- 冷水・温水、自動除菌など機能が充実している機種もある
- フィルターの寿命が長い(交換回数が少ない)
コストで選ぶ
蛇口直結型は低コストで手軽に購入できます。またボトル型の携帯できる浄水器もあります。これは、水道水をボトル内のフィルターで浄水できるため、アウトドアや旅行、災害時など、さまざまなシーンで活躍します。
価格はメーカーによってさまざまですが、初期費用が安くコスパを抑えたい方に適しています。その反面、フィルターの交換頻度が高くなる傾向があります。
浄水能力で選ぶ
浄水器を選ぶ際には、何をどれだけ取り除きたいかを考えることが大切です。最近注目されているPFASのような新たな水質汚染物質に対応できるかどうかも、重要な判断基準となります。
多くの浄水器は塩素やトリハロメタンは除去できますが、PFASを除去するには、RO(逆浸透膜)フィルター ※ のような、より高度なろ過技術が必要になることがあります。
※水分子以外を通さない精密なフィルター
また、JIS規格(日本産業規格)に基づいた除去項目数を参考にすることも大切です。例えばJIS S 3201では、残留塩素や濁り、総トリハロメタンなど17項目の試験項目が定められています。これらの情報を確認することで、ご自身のニーズに合った浄水器を選ぶことができます。
上記17物質に加えて、J WPAS(浄水器協会の規格)の対象物質に、PFASが除去対象物質として追加され、浄水性能が評価されることがあります。
浄水器のフィルター(ろ材)の種類と特徴
浄水器の心臓部であるフィルターには、主に3つの種類があります。それぞれの役割を知っておくことで、どんな不純物を除去できるかがわかります。
浄水器のろ材の種類と役割
活性炭
ヤシ殻などを高温処理して作られた炭で、表面に無数の微細な穴があります。この穴がスポンジのように、塩素やカビ臭などを吸着します。浄水器の多くに採用されている基本的なろ材です。
中空糸膜
ストローを束ねたような形をしており、目に見えない小さな穴で赤サビや雑菌などを物理的にろ過します。活性炭では除去しきれない、比較的大きな不純物を取り除く役割があります。
RO(逆浸透膜)
水分子以外をほとんど通さない、極めて精密なフィルターです。ウイルスやPFAS(有機フッ素化合物)など、より小さな不純物を徹底的に除去し、ほぼ純粋な水をつくります。

浄水性能、コスト、デザイン。どれも妥協したくない方へ
「ウォータースタンド」は、浄水器とウォーターサーバーの「いいとこ取り」をした、新しいタイプの浄水型ウォーターサーバーです。
「安心」のその先へ
JIS規格17項目に加え、PFASを含むJWPAS4項目、合計21項目もの物質を除去できる高性能フィルターを搭載。赤ちゃんから大人まで、家族みんなが安心して飲める、おいしいお水を提供します。
JIS 17項目+JWPAS4項目
除去で安心
EVIDENCE
JIS17項目+JWPAS4項目除去で安心
JIS S 3201:2019 家庭用浄水器試験方法の対象物質17項目を除去。
JWPAS(浄水器協会による自主規格基準)の対象物質4項目も除去。
除去項目一覧 ※1
JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 |
---|
遊離残留塩素 |
総トリハロメタン |
クロロホルム |
2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン |
CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム |
溶解性鉛 |
トリクロロエチレン |
ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン |
濁度 |
陰イオン界面活性剤 |
ジェオスミン |
フェノール類 |
1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく 除去対象物質4項目 ※3 |
|
---|---|
アルミニウム(中性) | |
鉄(微粒子状) | |
四塩化炭素 | |
有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
除去項目一覧 ※1 |
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JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 | |
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遊離残留塩素 | 総トリハロメタン |
クロロホルム | 2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン | CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム | 溶解性鉛 |
トリクロロエチレン | ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン | 濁度 |
陰イオン界面活性剤 | ジェオスミン |
フェノール類 | 1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく除去対象物質 4項目 ※3 | |
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アルミニウム(中性) | 鉄(微粒子状) |
四塩化炭素 | 有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
お財布にも環境にもやさしい

フィルターの交換費用も月額定額制に含まれ、どれだけ使用しても追加料金はかかりません。さらに、交換フィルターの配送または訪問交換があるため、いつでも清潔な状態をキープ。
ご自宅でペットボトルを購入する手間も省け、家計にも環境にもやさしい浄水器と言えます。
使いやすさとデザイン性
ウォータースタンドは、冷水・温水がいつでも使えるため、飲み物や料理にすぐに活用できます。機種によっては温水温度や量を選べるため、用途に合わせて使い分けられる点が便利です。
また、コンパクトでスタイリッシュなデザインの機種も多く、キッチンのインテリアに合わせて選べます。卓上型や水道直結型など、幅広いラインナップも魅力です。
より安全でおいしく。
賢く水を選ぶならウォータースタンド

まとめ
浄水器は、日々の飲み水を安全に利用するための重要なアイテムです。
浄水器を選ぶ際には、ライフスタイルや求める水の質を明確にし、蛇口直結型、ポット型、水栓一体型、アンダーシンク型、ウォーターサーバー型、据え置き型といったさまざまなタイプのメリット・デメリットを比較検討することが大切です。また、PFASなどの特定の物質を除去したい場合は、浄水能力やろ過材の種類、ランニングコストなども考慮に入れる必要があります。
安全でおいしい水を日常に取り入れる方法として、ウォータースタンドのような浄水型ウォーターサーバーも選択肢の一つです。常温水サーバーだけでなく、冷水・温水や温度調整機能が備わっている機種もあります。
ご自身のニーズに合った一台を見つけて、安全でおいしい水を日常に取り入れてみましょう。

- 参考
-
- 一般社団法人 浄水器協会
- 消費者庁「浄水器」
- 千葉県営水道
- 「浄水器 かしこい選び方・使い方」 池 裕次郎(著) 亜紀書房


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