高齢者の水分補給と熱中症対策
水道直結ウォーターサーバー
ウォータースタンドのある暮らし
更新:
作成:
高齢者は若年者に比べると水分不足に陥りやすく、室内でも熱中症にかかりやすいと言われています。
ここでは、高齢者が水分不足になりやすい原因と熱中症対策としての水分補給について解説しています。
高齢者の熱中症の危険性
高齢者は若年者に比べて室内にいる状態であっても脱水に陥りやすく、熱中症の危険性が高まると言われています。
高齢者の熱中症の割合と発生場所
年代別の救急搬送状況によると、人口10万人あたりの救急搬送人員は70歳代以上から急激に増加し、救急要請時の発生場所は、寝室・居間・台所などの居住場所が全体の約40%を占めています。
高齢者は熱中症弱者
体内水分量の割合が低いほど、熱中症の初期段階である脱水症にかかりやすくなります。
体液(水分)の割合は子どもが約70%、成人が約60%であるのに対し高齢者は約50%となり、年齢が進むにつれて減少していくと言われています。
脱水症になると汗も出なくなるので体温調整が難しくなり、放置すれば体温が38~40℃くらいまで上昇し、熱中症へと進行してしまいます。
高齢者が「熱中症弱者」と言われるのはそのためです。
高齢者はなぜ水分不足になりやすい?
高齢者が水分不足になる原因には3つのことが考えられています。
口渇中枢の機能低下
体の感覚が鈍くなり、のどの渇きを感じにくく水分不足だと気づきにくい傾向にあります。
腎臓機能の低下
水分調節を行うための腎臓の機能が低下し、老廃物を出すための尿量が多くなるため、脱水症状になりやすくなります。
筋肉の減少
体液(水分量)を蓄えるための筋肉が減少するため、体内に水分を蓄えにくくなります。
高齢者が脱水症状にならないためには?
水分補給の量
1日の水分排出量は、肺や皮膚などから約900 ml、尿や便から約1500~1700mlの合計で約2400~2600mlです。食べ物や体内の酸化作用などで約1100 ml摂取するので、飲み物からは約1300~1500ml摂る必要があります。
水分補給のタイミング
水分補給に最も適しているものは「水」です。コーヒーや緑茶などは利尿作用があるので水分補給にはお水か麦茶がおすすめです。
冷たいお水は体にとって負担がかかるので、常温のお水をゆっくりと飲むようにしましょう。
周囲の人も水分補給量を把握する
熱中症の症状は短時間で刻々と変化していくので「おかしいな」と気づいたときに、周囲の人が早めに対処すれば、重症化を避けることができます。
熱中症になる人の特徴
- 締め切った部屋にいる人
- エアコンや扇風機をつけずにいる人
- 長袖を着用している人
- トイレの不安があるため、お水をあまり飲みたがらない人
水分不足でおきる危険性
水分を摂らないまま就寝してしまうと、睡眠中に体から水分が失われ、濃くなった血液が固まり血管が詰まるなどして脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性が高まります。
一緒に住むご家族やヘルパーさんがいれば、声かけをして飲んだ水分量を把握することも重要です。
水分を多く含む食品
シニア世代は水分不足を意識して、のどの渇きを感じなくても早め早めに水分補給を心がけましょう。
また、夏の脱水症や熱中症を防ぐためにも水分の多い野菜や果物、みそ汁やゼリーなどの食事からの水分摂取も積極的に行うようにしましょう。
果物・野菜
りんご、いちご、みかん、すいか
トマト、きゅうり、レタスなど
おやつ・デザート
ゼリー、プリン、ヨーグルト、ムース、水ようかんなど
食事
味噌汁、スープ、シチュー
おかゆ、豆腐など
シニア世代の水分補給におすすめのウォーターサーバー
ウォータースタンドは、重たいお水のボトル交換もなく使いやすい水道直結ウォーターサーバーです。
浄水器と同じように、常温のお水も使えるので、お薬を服用することの多い高齢者にも嬉しいポイントです。
お水やお湯を使った飲み物作りや料理など、いつでも手軽にお水を使える環境が整えば、健康を意識する高齢者にとって、より水分補給が身近になるのではないでしょうか。
水道直結ウォーターサーバーとは- 参考
-
- 日本気象協会 こんな人は特に注意!「高齢者」https://www.netsuzero.jp/learning/le05
- 東京消防庁 熱中症に注意!https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/202005/heat.html
- 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「脱水症」https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/dassui.html
- 日本気象学会雑誌 「宅内の熱中症に対する高齢者の認知度と暑熱対策の実態」https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/55/1/55_33/_article/-char/ja/
- 環境省「熱中症予防情報サイト」https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php
< 関連記事 >