麦茶は水分補給にダメって本当？正しい飲み方と作り方の注意点

麦茶は、日常の水分補給にとても適した飲み物です。
カフェインを含まず、体への負担も少ないことから、家族みんなで安心して飲むことができます。

カフェインゼロで体にやさしい

麦茶はノンカフェインなので、妊娠中の方や子ども、高齢者でも安心して飲めます。

利尿作用がないため、体内の水分をしっかり保ちやすいのも特徴です。

カロリーが低く糖分もほとんどなし

麦茶はカロリーがほぼゼロで、糖分も含まれていません。

ダイエット中でも気にせず飲むことができ、血糖値を上げにくい飲み物としてもおすすめです。

日常の水分補給にぴったりなタイミング

• 起床後の1杯で寝ている間に失った水分を補う
• 入浴後に失われた水分を取り戻す
• 就寝前の少量補給で脱水を防ぐ
• 仕事中や勉強中のこまめな一口補給

このような場面で麦茶を取り入れると、体の水分バランスを保ちやすくなります。

麦茶は基本的に良い飲み物ですが、すべてのシーンで万能というわけではありません。「水分補給に向かない」と言われる背景には、いくつかの理由があります。

汗をかいた後は電解質が不足しやすい

汗には水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も含まれています。麦茶は塩分がほとんど含まれていないため、激しい運動後や炎天下での活動後などに麦茶だけを飲むと、電解質が不足する可能性があります。

そのような場合は、次のような方法を組み合わせましょう。

• 麦茶と一緒に塩タブレットや梅干しを摂る
• 経口補水液やスポーツドリンクを併用する

冷たすぎる麦茶は胃腸に負担をかける

冷えた麦茶はおいしいですが、冷やしすぎると胃腸の働きを弱めてしまうことがあります。

特に子どもや高齢者、冷え性の人は常温またはぬるめの麦茶を選ぶと安心です。

喉が渇く前に少しずつ飲む

脱水を防ぐためには、喉が渇く前にこまめに水分を摂ることが大切です。1回に100〜200mlを目安に、1日を通して少しずつ飲むようにしましょう。

生活シーン別のおすすめタイミング

• 朝起きた直後：体の目覚めと水分補給を兼ねる
• 食事中：消化を助け、口の中をすっきりさせる
• 入浴後：汗で失った水分をすぐ補う
• 就寝前：夜間の脱水対策として少量を飲む

熱中症対策には塩分補給をプラス

夏の屋外活動やスポーツ時には、麦茶に塩分をプラスするのがおすすめです。

梅干しや塩分入り飴を組み合わせると、熱中症予防に効果的です。

家庭で作る麦茶は香ばしくおいしいですが、作り方や保存方法を誤ると雑菌が繁殖しやすくなります。衛生面に気をつけながら作りましょう。

煮出し麦茶の作り方

鍋でお湯を沸かし、沸騰後に麦茶パックを入れて3〜5分ほど煮出します。その後、火を止めて粗熱を取り、清潔な容器に移して冷蔵庫で保存します。加熱によって殺菌されるため、煮出し麦茶は衛生的で安心です。

水出し麦茶の作り方

• 冷水ポットにティーバッグを入れて冷蔵庫で抽出する
• 抽出時間は2〜3時間を目安にする
• 容器は必ず洗浄・消毒してから使用する

水出しは手軽ですが、煮出しに比べて傷みやすいため、より早く飲み切ることが大切です。

保存のコツ

麦茶は冷蔵庫で保存し、2日以内に飲み切るのが目安です。ティーバッグは抽出が終わったらすぐに取り出し、風味や衛生面を保ちましょう。

麦茶のメリット

• ノンカフェイン： 利尿作用が弱く、子どもや妊婦、高齢者でも安心して飲めます。
• 低カロリー・糖分ほぼゼロ： ダイエット中の方や血糖値が気になる方も気にせず飲めます。
• ミネラル成分を含む： 微量ながらカリウムやリンなどのミネラルを含み、ナトリウムを排出するのを助けます。

麦茶の注意点（デメリット）

• 電解質（塩分）の不足：大量に汗をかいた際、麦茶だけではナトリウムが補えず、熱中症対策としては不十分な場合があります。
• 長期保存には不向き： 手作りの麦茶は雑菌が繁殖しやすく、冷蔵庫で2～3日以内に飲み切る必要があります。
• 冷やしすぎによる負担：冷たすぎる麦茶は、胃腸を冷やして働きを弱めてしまう可能性があります。

麦茶は「水分補給にダメ」というわけではありません。むしろ、日常生活での水分補給にはとても優れた飲み物です。

• 普段の水分補給や食事中に最適
• 運動後や汗をかいた時は塩分をプラス
• 冷やしすぎや作り置きしすぎに注意

この3つのポイントを意識するだけで、麦茶をより健康的に、効果的に楽しむことができます。体にやさしく、安心して飲める麦茶を、日々の水分補給に上手に取り入れてみてください。