井戸水は本当に危険?水質検査で発覚するリスクと安全な浄水利用ガイド

ウォータースタンドのある暮らし

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「井戸水は危険?」と不安に感じたことはありませんか?井戸水を利用するには定期的な水質検査や浄水が必要です。
本記事では、井戸水を利用する上で知っておくべきリスク、安全な利用ガイド(3つの習慣)を解説します。

井戸

近年、地震や水害への備え、そして日々の水道料金を抑える目的から、井戸水の利用に注目が集まっています。
特に地方の戸建て住宅にお住まいの方や、井戸水設備のある不動産を検討している方々の間で、生活用水としての井戸水に対する関心は高まっています。

一方で、「本当にそのまま飲んでも大丈夫なの?」「どんな管理が必要なの?」と、安全性や維持管理に不安を感じている方も少なくありません。

本記事では、井戸水を安心して使うための基本知識と、適切な管理方法のポイントをわかりやすく解説します。

  1. 井戸水ってどんな水?水道水との違いとメリット・デメリット
  2. 井戸水に潜む微生物・有害物質リスクと利用者の管理責任
  3. 井戸水を安全に使うための3つの管理習慣
  4. まとめ:井戸水を安全に利用するための習慣

井戸水ってどんな水?水道水との違いとメリット・デメリット

井戸水は、私たちの身近にある水の一つです。まずは井戸水とはどういった水なのか、地下水や水道水とはどう違うのかを知っておきましょう。

井戸水・地下水・水道水の違い

井戸水
地下水を、井戸からポンプなどを使ってくみ上げた水のことです。また井戸は深さによって「浅井戸」と「深井戸」の2種類に分類されます。
浅井戸:地表から約10m程度の、浅い層の地下水を汲み上げる井戸
深井戸:地表から約30m以上の、深い層の地下水を汲み上げる井戸
地下水
地上に降った雨や雪が地中に浸透して溜まった水のことです。
水道水
地下水や地表水(河川、湖沼など)を浄水場で処理し、水道法に基づいた基準を満たした水のことです。

井戸水利用のメリット・デメリット

井戸水には次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット
  • コスト削減 ポンプの電力代だけで水道代がかからない
  • 災害時の活用 断水時に代替水源として利用可能
  • 水温の安定 季節を問わず一定の温度を維持
デメリット
  • 設置コスト 井戸や浄水設備の導入費用が必要
  • 自主的管理 水道水と異なり、安全性確認を自分で行う必要がある
  • 水質の変化 周囲の環境、季節、天候など、さまざまな要因により水質が変化します

井戸水をそのまま飲んではいけない理由

くみ上げたばかりの井戸水は有害物質や細菌が目に見えないので、一見きれいに感じられます。
しかし井戸水は自然の地下水をそのまま利用しているため、周囲の環境・土壌の状態・天候などの影響を受けやすく、成分が常に変化するという特徴があります。
その結果、飲用水として必ずしも安全とは限りません。

特に、衛生管理が不十分だと細菌や微生物の混入リスクが高まり、健康被害につながる恐れがあります。

そのため、消毒設備やろ過装置で処理されていない井戸水は、飲用や身体に触れる用途は避け、植木の水やり、トイレの洗浄水などとしての利用をおすすめします。

井戸水に潜む微生物・有害物質リスクと利用者の管理責任

井戸水は、水道水のように厳格な水質基準や管理体制のもとにありません。
一見、透明で問題なさそうに見えても、健康に影響を及ぼす細菌や有害物質が含まれている可能性があります。

具体的には、次のようなリスクが考えられます。

微生物(感染症)に関するリスク

大腸菌人畜の排泄物による汚染で混入。腹痛、下痢、嘔吐などの原因になります。

ピロリ菌井戸水が主な感染源の一つとされ、慢性的な胃炎や胃がんの原因となる可能性があります。特に胃酸が少ない乳幼児の感染リスクは高くなります。

寄生虫(クリプトスポリジウム、エキノコックスなど)動物の糞などから混入し、重度の下痢や肝臓疾患など重大な健康被害を引き起こす可能性があります。

有害物質に関するリスク

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素畑の肥料や生活排水などが原因で井戸水に混入します。特に乳幼児の場合、酸素欠乏症(ブルーベビー症候群)を引き起こす危険性があります。

ヒ素、鉛地層や土壌由来で自然に溶け出すことがあり、長期間にわたって摂取し続けることで、健康被害を引き起こす可能性があります。

有機フッ素化合物(PFAS)近年、環境汚染物質として大きな注目を集めており、井戸水からの混入リスクは無視できません。

PFASとは?有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の健康への影響は?

井戸水を安全に使うための3つの管理習慣

井戸水を安全に飲用・生活用水として利用するためには、利用者自身が正しい知識を持ち、適切に管理することが不可欠です。
ここでは、安全性を維持し、リスクを低減するための「3つのステップ」をご紹介します。

水質検査

1.定期的な水質検査の実施(必須)

井戸水を飲用する場合は、水道法に準じた全項目(51項目)の検査が必要です。水質検査は、お住まいの自治体の保健所や役所、もしくは民間の検査機関に依頼できます。

その後も年に1回以上の定期検査が必要となります。
近隣で工事が行われた場合や、水質に異常を感じた際はただちに追加検査を検討してください。

2. 煮沸処理と高性能浄水器によるリスク低減

水質検査の結果に応じて、適切な浄水処理を施すことで、安全性をさらに高めることができます。

煮沸処理煮沸処理により一部の細菌や微生物を減少させることができます。
ただし、すべての有害物質を除去できるわけではありません。
必ず他の浄水手段との併用が必要です。

浄水設備の活用逆浸透膜(RO浄水器)など、高性能浄水フィルターは、有害物質の低減が期待できます。

井戸水を浄水器に使う際の注意点井戸水を浄水器に使用できるかどうかは、メーカーの製品仕様によって大きく異なります。
ご使用前に必ず、製品の取扱説明書や公式Webサイトなどで使用可否を確認してください。

適切な処理を施した井戸水は、有害物質の低減効果が期待できます。
しかし、完全に安全を保証するものではありません。導入後も安全性を確保するため定期的な水質検査は欠かせません。


飲用井戸水にも対応可能!
ウォータースタンド「S3」

S3

ウォータースタンドの「S3」は、RO(逆浸透膜)フィルターをメインとした3本の高性能浄水フィルターを搭載。
水分子以外の不純物を限りなく取り除けるピュアウォーターサーバーです。

飲用井戸水をRO(逆浸透膜)フィルター搭載の商品に利用する場合は、事前にご相談ください。
※別途ウォータースタンドの「井戸水使用確認書」への署名が必要です。

3.井戸とその周辺環境の管理

井戸水は周囲の環境変化に影響を受けやすいため、汚染物質の侵入を防ぐための整備と日常管理が重要です。
井戸の周辺を常に清潔に保ち、動物の糞尿や農薬・排水などが流れ込まないよう、適切な対策を行いましょう。また、井戸のフタや密閉状態を定期的に点検し、必要に応じて修繕することも重要です。
周囲の舗装状況や排水の方向を確認するなど、日常的なチェックを継続することが、井戸水の安全性維持に繋がります。

まとめ:井戸水を安全に利用するための習慣

井戸水はコスト面や災害時の生活用水確保という利点から非常に有用な水源ですが、その特性上、適切な管理が欠かせません。
安全を確保するために、以下の習慣を徹底しましょう。

  • 定期的に水質検査を行う。
  • 井戸水に使用できる浄水器を使う。
  • 周辺の環境管理に気を配る。
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