災害時の備蓄水の正しい選び方と必要量、ローリングストックの始め方

ウォータースタンドのある暮らし

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災害時に命を守る「備蓄水」の正確な必要量、選び方、管理方法を徹底解説。今日からできる正しい備え方を学び、家族を守るための備えを始めましょう。

災害時の備蓄水

防災対策として非常食や懐中電灯は準備していても、「水の備蓄」はあいまいになっていませんか?

地震や台風などの災害に見舞われた際、命を守るために最も重要であり、ライフラインの復旧に時間がかかるのが「水」です。

断水が長期化すれば、飲料水はもちろん、生活用水の確保も困難になり、衛生環境の悪化にも直結します。

この記事では、ご家庭の人数に合わせた正確な備蓄水の必要量から、失敗しない水の選び方、そして無理なく続けられる管理方法をご紹介します。

  1. 災害時、「水」の確保が最優先である理由
  2. 備蓄水の目安と、家族構成別必要量
  3. 備蓄水の選び方と種類を知ろう!
  4. 「ローリングストック」で無理なく備蓄を続ける方法
  5. 断水時の水を「つくる・確保」するテクニック
  6. まとめ:大切な家族を守るために今すぐできる最初の一歩

災害時、「水」の確保が最優先である理由

人の体は、ほとんどが水分です。食べ物がなくても数週間生きられますが、水がなければ健康や生命に影響を及ぼす可能性があると言われています。特に災害時は、身体的・精神的なストレスにより、通常より多くの水分が必要となります。

水不足により、以下のような深刻な問題が起こる可能性があります。水は、非常食以上に優先して備えるべきものだという意識を持ちましょう。

生命維持の危機

重度の脱水症状を引き起こし、体温調節や臓器の機能に大きな影響を与えます。

感染症のリスク増大

手洗いやトイレ、調理に使う水がないと、適切な衛生管理が難しくなります。

生活の困難

炊事ができず、粉ミルクの調乳も困難になるなど、生活全般がストップしてしまいます。

災害時の水の確保

備蓄水の目安と、家族構成別必要量

備蓄を始める前に、まずは「わが家にどれだけの水が必要か」を正確に把握することが重要です。

飲料水は1人あたり1日3リットルが必要

災害対策の基本として、支援物資が届くまでの時間を考慮し、1人あたり1日3リットルの飲料水を準備することが推奨されています。

備蓄日数の目安は最低3日間

災害発生からライフライン(水道、電気、ガス)が復旧し始めるまでの目安期間は3日間です。この期間分を最低限備蓄しましょう。

なお、阪神・淡路大震災や東日本大震災など、大規模災害ではライフラインの復旧に1週間以上かかるケースがありました。より安心を求めるなら、7日分を備えることをおすすめします。

飲料水だけでなく生活用水も必要

飲料水とは別で、生活用水の確保が必要です。状況に応じて量を調整します。

【例】4人家族で3日分を備蓄する場合

3リットル×4人×3日間=36リットルとなります。この量は、2リットルボトルで18本分に相当します。一度に確保するのは大変ですが、目標を設定すれば、計画しやすくなります。

ウォーターサーバーを「初動の飲料水」に活用する

ウォーターサーバーの中には、常時約1〜2リットルの水が貯蔵されている機種もあります。
非常用電源ユニットがあれば、停電時でも「初動の飲料水」として常温水が活用できます。

特別な家族がいる場合は多めの水が必要

赤ちゃんや乳幼児
粉ミルクの調乳に加え、衛生的な飲料水を多めに用意しましょう。
ペット
犬や猫の体重、種類に応じて必要量を加算しましょう。
要介護者・持病のある方
薬の服用や体調管理のため、余裕をもった量を準備したほうが安心です。

備蓄水の選び方と種類を知ろう!

備蓄水は、適当なものだけでなく、長期保存や災害時の状況を考慮して選ぶことが重要です。用途や保存期間を考慮して、適切な水を選びましょう。

長期保存水と普通のミネラルウォーターの違い

長期保存水

特殊な容器と加熱殺菌処理により、5年〜7年の長期保存が可能。

メリット: 入れ替えの手間が少ない。

デメリット: 価格がやや高め

長期保存水

一般のミネラルウォーター

賞味期限が1年〜2年程度。日常的に購入するものと同じ。

メリット: 入手しやすく、価格が手頃。

デメリット: 定期的な入れ替え(ローリングストック)が必須。

一般のミネラルウォーター

ポイント

備蓄水のメインに長期保存水を用意し、日常消費と兼ねるローリングストック用として一般の水を組み合わせるのが最も効率的です。

容器で選ぶ:備蓄に向いているボトルの特徴

備蓄水は、直射日光や温度変化に強く、長期保存に耐える容器を選びましょう。

遮光性・耐久性の高いボトル

長期保存水は、光や外気に触れにくい厚手のボトルが使われています。

容量の使い分け

2リットルボトル: 自宅での備蓄、主に調理や大人数の飲用に適しています。

500ミリリットルボトル: 持ち出し用非常袋や、避難所での飲用、衛生的な手洗いに適しています。

水の「種類」も重要:軟水と硬水

ミネラルウォーターには、含まれるミネラルの量によって「軟水」と「硬水」があります。日本の水道水は、一部地域を除いて「軟水」です。

軟水:日本の水道水と性質が似ており、柔らかな口当たりが特徴です。赤ちゃんの粉ミルクの調乳や薬の服用、和食の調理にも適しており、災害時の備蓄水に最適とされています。

硬水:マグネシウムやカルシウムを多く含み、風味に独特の特徴があります。ただし、硬水を飲み慣れていない場合、体調不良や腹痛を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

「ローリングストック」で無理なく備蓄を続ける方法由

備蓄の最大の問題である賞味期限切れを防ぐには、「ローリングストック法」を習慣化しましょう。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、備蓄品を常に新鮮な状態で維持する方法です。

日常的に使う水や食品を少し多めに購入し、古いものから使い、使った分を買い足します。生活の一部として取り入れることで、無理なく防災の準備ができます。

ローリングストックとは?

ローリングストックを「仕組み化」する3つの手順

備蓄品のボトルに油性ペンで「備蓄」と書き、賞味期限を大きく記載しておくと、日常利用時に古いものを選びやすくなります。

1.まとめて購入する

必要な備蓄量を一度に揃えてしまいましょう。例えば、4人家族で7日分の備蓄水(84リットル)が必要なら、最初にその分だけ確保します。

2.日常で消費する

備蓄水を日常的な飲用水として「古いものから順番に」使う習慣をつけましょう。賞味期限切れを防ぐため、自宅のストックに目を向ける習慣が自然と身につきます。

3.消費した分を補充する

一度使ったら、補充分を購入してすぐに追加。これにより、備蓄量が常に必要な目標量を下回ることがありません。

ローリングストックにはウォーターサーバーもおすすめ!

ペットボトルの購入頻度や重い水の運搬作業が負担になると、ローリングストックの継続が難しくなります。

ウォーターサーバー(宅配水)は定期的に水が届くため、継続的な備蓄管理ができます。

これで、ローリングストックがより効率的になり、「常に新鮮な水を確保する」状態を維持しやすくなります。

備蓄水の置き場所と注意点

水を保管する際は、品質維持と災害時の取り出しやすさを考慮しましょう。

分散備蓄

1か所に集めず、リビング、寝室、玄関、非常用持ち出し袋など複数の場所に分けて保管しましょう。

保管環境

直射日光や高温多湿を避け、床下収納や暗いクローゼットの下段などに置きましょう。

重さ対策

水は非常に重いため、棚の上や不安定な場所に置かず、必ず床面に置きましょう。

断水時の水を「つくる・確保」するテクニック

断水が起こると、水道管の中の水も、近隣の給水所で受け取った水も、そのままでは安全とは限りません。水がない不便さと同時に、水質への不安も生まれます。

計画的な断水や突然の断水が発生した場合でも、水を安全に飲用できる状態にし、衛生環境を守るための具体的な対策を準備しましょう。

水道水を安全に飲用するための対策

非常時、備蓄水が底をついた時などに、水道水や貯めた水を飲用するために水質を改善する方法を紹介します。

煮沸消毒する

10分以上グラグラと沸騰させましょう。沸騰後もフタを開けて加熱し続けることで、残留塩素やトリハロメタン(有害物質)の除去に効果があります。
ただし、燃料が必要で、すぐに冷やすことができない点に注意が必要です。

塩素系漂白剤で応急処置

飲用としての使用は、断水などによりやむを得ず実施する場合の応急処置としての最終手段です。
飲用に適した濃度があり、使用量を一歩間違えると健康を害する非常に大きな危険が伴います。

使用する際は、絶対に自己判断せず、必ず厚生労働省や自治体の水道局などの公的機関が非常時の飲用消毒として正式に提示している指示を厳守してください。

浄水器やウォーターサーバーの活用

災害時の給水活動や、川・池などの生活用水を処理するために、非常用アイテムを活用しましょう。

携帯型浄水器や浄水フィルター

川や池、風呂の残り水などの水をろ過し、飲用水や生活用水として活用できます。
携帯浄水器(ボトル型)は、持ち出し袋に入れておくと便利です。

ウォーターサーバーの緊急活用

計画断水が事前に分かっている場合は、サーバー内の水を出水して容器に確保しておきましょう。
初期の飲料水として役立てることができます。

停電が重なった場合でも、電源不要の機種や非常用コックが付いた機種であれば、サーバー内の水を優先的に利用しましょう。

「生活用水」の確保と活用方法

浴槽水の活用

日常から浴槽に水を半分程度溜めておくことで、トイレの洗浄水や初期消火に利用できます。

給水ポリタンク

自治体による応急給水活動で水を受け取るために、折りたたみ可能なポリタンクや給水バッグを準備しておきましょう。

まとめ:大切な家族を守るために今すぐできる最初の一歩

災害はいつ起きるかわかりません。水の備蓄は、「いつかやろう」ではなく、「今すぐやるべき」防災対策です。

この記事で解説した3つのポイントを再確認し、今日から行動に移しましょう。

  1. 1. 正確な必要量を把握: まずは1人3L×3日分の目標を設定する。
  2. 2. 賢く選ぶ: 長期保存水とローリングストックを組み合わせる。
  3. 3. 仕組み化する: ローリングストックで、水の入れ替えを習慣にする。
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