クエン酸・酢・重曹で、
環境にやさしいエコ掃除
ウォータースタンドのある暮らし
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クエン酸、酢、重曹などを使った自然環境にも優しいエコ掃除を始めてみませんか?
ここでは、自然由来の素材を使った洗剤と汚れおとしのポイントなどをご紹介しているので、参考にしてみてください。

エコ洗剤って本当に汚れが落ちる?

クエン酸、酢、重曹などはナチュラル・クリーニングと言われ、科学薬品を含む洗剤を使わずに自然由来の安心素材を使って掃除する方法です。
エコ洗剤は、汚れの性質にあったものを適切に選んで使えば、環境への負担も少なく、手荒れの心配や赤ちゃんにも安心して使えます。
エコ洗剤の魅力とメリット
環境への負荷が少ない
エコ洗剤は、石油由来の成分をできるだけ使わず、植物由来成分や鉱物由来成分などの自然素材を主原料にした洗剤です。
環境負荷が少なく、地球に優しい洗剤として注目されています。
生分解性が高い
自然の微生物によって分解されやすく、河川や海を汚染しにくいため、生態系への影響を最小限に抑えることができます。
肌に優しい
多くのエコ洗剤は、肌への刺激が少ない成分で作られているため、敏感肌の方や赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使用できます。
自然素材の力!
酢・クエン酸の基礎知識
酢の特徴

掃除や除菌に向いている酢は穀物酢やホワイトビネガーです。
穀物酢はお財布にも優しいので掃除にはおすすめですが、酢特有の臭いが気になるならホワイトビネガーを使うとよいです。
クエン酸の特徴

市販されているクエン酸は「食用」と「掃除用」の2種類があります。
クエン酸は柑橘系の果汁に含まれる天然成分で酢と同じ効果がありますが、酢との違いは「臭い」と「即効性」です。
酢のツンとした匂いが気になる方はクエン酸を使ってみましょう。即効性の酢に比べるとクエン酸は時間をかけて汚れを落とします。
項目 | 性質 | 臭い | おすすめの 掃除の場所 |
洗剤の作り方 | 仕上げの水拭き |
---|---|---|---|---|---|
クエン酸 | 弱酸性 | 無臭 |
|
水200mlに小さじ1 | 軽く拭きとる |
酢 | 弱酸性 | ツンとする臭い |
|
酢1:水2 | しっかり拭き取る |
注意点
- 有毒ガスが発生するので、塩素系漂白剤との併用はしない
- アルミ・銅・白木・大理石・畳等の天然素材やアルカリに弱い素材には使用しない
重曹の特徴

重曹を水で溶かした溶液はごく弱いアルカリ性で、酸性である油汚れや手垢などを中和する作用があります。
人体に無害で、洗剤のなかった頃から使われていた素材です。
結晶が丸く粒子が細かいため、研磨作用があります。
- 鍋のコゲに
- 鍋のコゲ汚れにはざらざらした粒の研磨作用でこすり落とします。
- キッチンの壁の油に
- キッチンまわりに飛び散った油の汚れを中和して落とします。
- 皮脂や手垢汚れに
- リビングの壁や床などについた皮脂や垢汚れなどを落とします。
注意点
- 有毒ガスが発生するので、塩素系漂白剤との併用はしない
- アルミ・銅・白木・大理石・畳等の天然素材やアルカリに弱い素材には使用しない
セスキ炭酸ソーダの特徴

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ソーダが混ざったもので、天然の鉱石から精製した強めのアルカリ性素材です。
粉状の重曹に比べ、セスキ炭酸ソーダはサラサラとした結晶状で、高い洗浄力があります。
- コンロや換気扇のしつこい油汚れ
- べとべとしたひどい油汚れをセスキ炭酸ソーダが中和して落とします。
- 手あか・皮脂汚れ
- 壁や家具についた手垢、皮脂と汗のついた足あとの汚れもアルカリ性で 中和して落とします。
- 衣類の洗濯
- セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、ワイシャツの襟などのしつこい皮脂汚れも落とします。
注意点
- アルミ・銅・白木・大理石・畳等の天然素材やアルカリに弱い素材には使用しない
- 肌荒れや傷がある場合は肌の脂分を分解してしまうため、ゴム手袋を着用する
汚れ落としのポイントは?

家の中の汚れは、ほぼ「酸性」と「アルカリ性」に分けられます。
効果的な汚れ落としのポイントは『汚れの性質と反対のものを使って中和する』ことです。
どんな汚れに対しても効果があるというわけではなく、汚れが酸性であるかアルカリ性であるかを知ってエコ洗剤を使い分けましょう。
プラスチック容器包装問題と
エコ掃除

専用の洗剤を買うとその用途でしか使わず、気づけば複数のプラスチック洗剤容器が場所を取りがちです。
重曹やクエン酸などは、瓶などに移し替えれば、毎回プラスチック容器に入った洗剤も買う必要もなくなり、プラスチックの削減にもつながります。
プラスチック容器包装
商品を入れたり包んだりするプラスチック製の容器包装で、ゼリーなどのカップ類、生鮮食品などのトレイ、食品の袋以外に洗剤やシャンプーなどのボトル容器も含みます。
各メーカーでは、プラスチック容器の軽量化、簡素化、詰め替えパウチ化など使用量削減の努力が行われています。
まとめ
洗剤といえば、掃除の場所や用途別に用意するものと思いがちですが、それほど多くの洗剤を持つ必要はありません。
重曹やクエン酸は自然界に存在する素材なので、そのまま排水しても環境への負担が少なく、小さなお子様やペットのいる家庭にも安心して使えます。
生活に無理のない範囲でプラスチックの洗剤容器を減らして、環境にも人にもやさしいエコ掃除を実践できるといいですね。
ウォータースタンドの活動と取り組み
- 参考
-
- 日本石鹸洗剤工業会https://jsda.org/w/02_anzen/plastic_sakugen01.htm
- 木曽路物産「重曹って何だろう? クエン酸って何だろう?」https://www.kisojibussan.co.jp/natural_cleaning/what_cleaning/
- 「汚れおとし大事典 ナチュラル・クリーニング」佐光 紀子(著) ブロンズ新社
- 「重曹 超簡単ナチュラル暮らし」佐光 紀子 (著) インプレス
ウォータースタンドが取り組んでいること
- ウォータースタンドの環境貢献効果
- プラスチックボトルが不要なウォータースタンドは、誰もが使用できる水道水を活用する環境負荷の低いウォーターサーバーです。ウォータースタンドの普及とマイボトル文化の醸成に取り組み、ペットボトルゴミ削減と持続可能な社会の形成に貢献します。
- 産官学の連携
- ウォータースタンドを「給水スタンド(給水スポット)」として公共の場へ設置し、マイボトル活用を推進する自治体と協定を締結することでペットボトル削減に取り組んでいます。
また、環境問題・生態系などの研究者との交流を通した学術機関との連携や、環境課題について学んでいる学校へ訪問し、生徒さんとの意見交流会、出前授業などを実施しています。


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