浄水器の仕組みと効果について
水道直結ウォーターサーバー
ウォータースタンドのある暮らし
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浄水器をつけるとどのような効果があるのでしょうか。
ここでは浄水器の仕組みと効果、フィルター性能に優れた「水道直結ウォーターサーバー」についてもご紹介していますので、浄水器を選ぶ際の参考にしてみてください。
浄水器の仕組みについて
浄水器は、水道水をフィルターに通して、水道水に含まれる不純物を減少または取り除く仕組みです。
フィルターのろ材やろ過流量*によっても除去能力が変わります。
浄水器のろ材
日本の浄水器で主に使われるろ材は、活性炭フィルターやろ過膜フィルター、RO(逆浸透膜)フィルターなどがあり、それぞれ除去できる物質が異なります。一般的には複数のろ材を組み合わせて使用する場合が多いです。
フィルター名 | ろ材の種類 | 除去物質 |
---|---|---|
活性炭フィルター | 粒状、粉状、繊維状およびブロック状にした活性炭 | 有機物、カルキ臭などを取り除く |
ろ過膜フィルター | ろ過膜(0.4~0.01ミクロンの穴のあいた中空糸膜、平膜など) 残留塩素や有機物を取り除く。 | 活性炭などと組み合わせて、幅広い除去物質に対応している |
RO(逆浸透膜)フィルター | ろ過膜式で用いられる膜よりも、さらに小さな穴のあいた膜に圧力をかけて水を通過させ、いわば水と不純物を分離する | 水分子以外の不純物をほぼ取り除く |
ろ過流量(水の勢い)
ろ過流量*は、時間当たりの体積量が少ない(浄水スピードがゆっくり)方が浄水能力は高く、多いと低くなる傾向があります。
たとえば、ポット型浄水器はゆっくりと時間をかけて浄水します。
ひとつの蛇口で浄水と原水を切り替える水栓一体型では、蛇口の開き方次第で浄水の勢いも増しますが、勢いよく通すほど不純物のキャッチが追いつかなくなり、フィルター(ろ材)の性能が発揮されにくくなります。
※浄水器の浄水能力を図る際に流した、1時間当たりの体積量のこと。
浄水器の効果とは?
浄水器は、水道水をフィルターのろ材に通して水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタン等の物質を除去または減少させることで、次のような効果があります。
水道水の安全性を高める効果
日本の水道水は厳しい水質基準をクリアしているので安全と言われていますが、浄水場から一般家庭の蛇口に届くまでの配水管や給水管の鉄さびなどが原因で、水質に変化が起こる可能性もあります。
また、貯水タンクに水を貯めて供給する集合住宅などでは雑菌が繁殖しやすくなります。
臭いを除去し、おいしさを感じる効果
水道水の塩素濃度は0.1mg/L以上検出することが法律で定められ、これに基づき浄水場で塩素を注入しています。
地域や夏場など気温の高い季節はより多くの塩素を必要とするので、塩素臭・カルキ臭を感じることがあります。
浄水器を選ぶ目安
浄水器は「家庭用品品質表示法」に基づく品質表示が義務づけられ、浄水器を選ぶ際の基準ができました。
浄水器を選ぶ目安は、用途にあった水の種類やフィルター交換の目安、ランニングコストを含めて検討してみてください。
品質表示の例
材料の種類・ろ材の種類・ろ過流量・使用可能な最小動水圧・浄水能力・回収率・ろ過水容量・ろ材の取り換え時期の目安・使用上の注意・表示者名等の付記
除去したい物質で選ぶ
浄水器がJIS規格に沿って表示できる除去物質は12項目あります。
「家庭用品品質表示法」の項目だけでなく、水道水に含まれるその他の成分を除去したいのであれば、除去できる項目が多い浄水器を選ぶ必要があります。
浄水器か整水器で選ぶ
浄水器と並び整水器とよばれるものには「アルカリイオン水」や「酸性水」など浄水で得られる水の種類が異なるものもあります。
フィルターのコストを比較して選ぶ
大型の浄水器で、除去できる物質が多ければ多いほどフィルターの交換頻度が少なく、蛇口直結型などの小型タイプのものはフィルターの交換頻度が多い傾向にあります。
交換を手間に感じる人は、衛生面を含め、自己管理しやすい浄水器選びが大切です。
フィルター性能に優れたウォータースタンド
ウォータースタンドは、高性能な浄水フィルターで水道水をろ過した水道直結ウォーターサーバーです。
サーバー本体に内蔵されたフィルターで水道水をろ過するので、ご自宅でおいしいお水がつくれます。
ウォータースタンドと浄水器の最も大きな違いは、フィルターの浄水性能と機能面です。
フィルターはウイルスやバクテリアなどを除去するナノトラップフィルターを中心とするもの、水分子だけを通して純水をつくるRO(逆浸透膜)フィルターを中心とする2つのフィルターがあります。
機能は機種によっても異なりますが、お湯の温度設定や抽出量の選択、瞬間冷温水機能などを搭載したウォーターサーバーなどがあります。
JIS 17項目+JWPAS4項目
除去で安心
EVIDENCE
JIS17項目+JWPAS4項目除去で安心
JIS S 3201:2019 家庭用浄水器試験方法の対象物質17項目を除去。
JWPAS(浄水器協会による自主規格基準)の対象物質4項目も除去。
除去項目一覧 ※1
JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 |
---|
遊離残留塩素 |
総トリハロメタン |
クロロホルム |
2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン |
CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム |
溶解性鉛 |
トリクロロエチレン |
ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン |
濁度 |
陰イオン界面活性剤 |
ジェオスミン |
フェノール類 |
1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく 除去対象物質4項目 ※3 |
|
---|---|
アルミニウム(中性) | |
鉄(微粒子状) | |
四塩化炭素 | |
有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
除去項目一覧 ※1 |
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JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 | |
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遊離残留塩素 | 総トリハロメタン |
クロロホルム | 2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン | CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム | 溶解性鉛 |
トリクロロエチレン | ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン | 濁度 |
陰イオン界面活性剤 | ジェオスミン |
フェノール類 | 1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく除去対象物質 4項目 ※3 | |
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アルミニウム(中性) | 鉄(微粒子状) |
四塩化炭素 | 有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
WQA(米国水質協会)のゴールドシールも取得
ウォータースタンドのフィルターシステムは、国際的な第三者認証機関であるNSFインターナショナルによって設けられた浄水基準であるNSF/ANSI 42.53(ROフィルタータイプはNSF/ANSI 58)をクリアし、WQA(米国水質協会)のゴールドシールを取得しています。
高機能浄水で選ぶならウォータースタンド!
お水は毎日飲むものだから機能性の高い浄水器が欲しいという方へ。
ウォータースタンドは、トップレベルの浄水能力を誇る複数の高性能フィルター搭載したウォーターサーバーです。
定期フィルター交換もメンテナンスもウォータースタンドならレンタル料金に含まれているので安心してご利用いただけます。
浄水器の正しい使い方
浄水は早めに使う
浄水器を通した水は、塩素がなく雑菌が繁殖しやすいので、早めに使うようにしましょう。
35℃以下の水を使う
浄水器は、お湯を通すと活性炭に吸着したカビ臭や不純物が流れ出る恐れがあるため、浄水する場合は35℃以下の水を使用するようにしましょう。
カートリッジ交換
長期間カートリッジの交換を怠ると浄水器本来の効果が感じにくくなります。カートリッジは定められたサイクルで定期的に交換するようにしましょう。
浄水器の蛇口付近は清潔に
蛇口付近はシンクや食材などの水ハネで汚れやすくなっています。こまめに拭き取るなど清潔に保つようにしましょう。
朝一番の浄水はしばらく流水する
前日に溜まっていた給水管や浄水器の出口付近の水を約5~10秒ほど浄水を流しっぱなしにして滞留水を捨てることで、一般細菌を外に流し出します。
まとめ
浄水器を選ぶ際にはフィルターによってどのような物質を除去できるのか、フィルターの効果持続期間(取り替え時期)なども確認して選ぶことをおすすめします。
- どのような物質を除去したいかで選ぶ
- フィルターの寿命で選ぶ
- ろ過流量で選ぶ
- 得られる水で選ぶ
- 交換フィルターのコスト面や衛生面も含めて性能のよいものを選ぶ
- 参考
-
- 消費者庁「浄水器」https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/zakka/zakka_34.html
- 一般社団法人 浄水器協会 http://www.jwpa.or.jp/index.html
- 千葉県営水道https://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/keikaku/oishii2/qa/qa09.html
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