健康によいハーブティーの飲み方

現代は「ストレス社会」と言われるほど、心身ともに疲れている人が増え、そのストレスが病気を引き起こす原因になるとも言われています。
ハーブは、そのような背景の中で『癒し』効果を期待されて注目されるようになってきました。
時代や暮らしのスタイルに合わせて、活用法も広がり、私たちの身近な存在になってきています。

健康によいハーブティーの飲み方

1.ハーブとは

ハーブ(英語“Herb”)の語源はラテン語の“Herba(ヘルバ)”で『草』を指します。 ハーブは、薬のように症状を抑え込もうとするのではなく、「自然の力」で体を元ある状態に戻していくものです。 香り、味、色、有効成分を使って人間の心と身体のバランスを整え、人間が本来持っている自然治癒力を高めます。即効性はありませんが、副作用の心配がなく、長く使用していくほど、心身のバランスを整え、より効果が発揮されていくようになります。 そして、ハーブティーは手軽に飲むことができ、食事と一緒に楽しめるという利点もあります。

2.ハーブティーを飲む頻度

ハーブティーは、1ヶ月以上続けないと効果がないと言われています。まずは続けることが大切です。 1日に飲む頻度は2~3杯程度がよいとされています。 続けることで効果を得ることが出来ますが、一方で過剰な飲み方は良くありません。バランスに気をつけましょう。

3.病状別に効果の期待できるハーブ

  • カゼの改善・・・エルダーフラワー
  • 鼻水・鼻づまりの改善・・・ペパーミント、ユーカリ
  • 花粉症症状の抑制・・・ペパーミント、ローズマリー、ネトル
  • アレルギー性鼻炎の改善・・・エルダーフラワー、ネトル
  • アレルギー反応の抑制・・・ネトル、エルダーフラワー、マローブルー
  • 熱を下げる・・・サフラワー
  • 咳を抑える・・・リコリス、タイム
  • 気管支炎の緩和・・・マロー
  • かゆみの緩和・・・ネトル
  • 喉の痛みを和らげる・・・マロー
  • 咽頭、扁桃炎の改善・・・セージ
  • 殺菌、抗菌・・・セージ
  • 免疫力向上・・・エキナセア
  • 発汗を促す・・・エルダーフラワー、ジンジャー、マリーゴールド、カルダモン
  • 悪寒・・・ジンジャー
  • 体を温める・・・ジンジャー、カモミール

4.ハーブティーの淹れ方

ポット・カップは、陶器かガラス製のものを選びます。金属製のものは抽出した際、成分が変化する場合があるので避けた方がよいです。茶漉しは目の細かいものを選びます。

  1. ポット&カップを温める
  2. ポットに茶葉を入れる
    ティーカップ1杯(150cc)に対して、ティースプーン1杯(2~3g)ぐらい
    (花なら0.1g、種なら3gぐらいです)
  3. 湯を注ぐ
    沸騰から一呼吸おいたお湯(95℃前後)をお湯がいきわたるように、のの字を描くように注ぐ
  4. 蒸らす
    花・葉・茎は3分、実・種・根・皮は5分
  5. カップに注ぐ
    ハーブティーを飲むときは、カップを鼻の下へもっていき、立ち昇る香りをゆっくり吸った後、口に含みます。香りにもたくさんの成分が含まれています。

5.飲み方に注意が必要なハーブ

ハーブティーは薬草という意味がありますが、使用する際には、十分注意しなくてはならないハーブがあります。特に、妊娠中の方には、お勧めできないハーブが多くありますので気をつけましょう。また、子どもや高齢者には刺激が強くない、ビタミンやミネラルの多いハーブティーがよいでしょう。

《 飲む時期、飲む量に注意したいハーブ 》

  • 妊娠初期・・・安定期に入る前は、どのハーブも様子をみながら少量にしましょう。
    安定期に入ってからは、1日数杯程度で、飲みすぎないように注意しましょう。
  • 妊娠中避けたいハーブ・・・子宮を刺激するハーブは、流産や出血の危険があります。
    タイム、ローズマリー、マジョラム、バジル、ラベンダー、アンジェリカ等
  • つわりの場合にはよいハーブ・・・やはり様子をみながら1日数杯程度にします。
    ジンジャー、ぺパーミント
  • 陣痛を促進し、出産を助けるハーブ・・・陣痛を促進するハーブは、子宮収縮に関係します。出産前までは、避けた方がよいでしょう。
    ジュニパーベリー、シナモン、セージ、ラズベリーリーフ、ラベンダー
  • 出産3ヶ月前から飲みたいハーブ・・・出産3ヶ月前からは、身体は出産と産後の準備に入ります。
    • ラスベリーリーフ・・・子宮筋肉を鍛えます。母乳の質をよくします。
    • ネトル、ダンデライオン、ローズヒップ・・・体を整え、血液の質をよくします。
    • フェンネル・・・女性ホルモンのような作用で母乳を出やすくします。

6.ハーブの保存の方法

保存の際は、以下の点に注意して、茶葉が劣化しないようにします。茶葉が劣化することにより、味が悪くなるだけでなく、成分が変化するため、思っていた程効果が得られなくなることもあります。保存状態がよくないハーブは退色し、香り、味が悪くなります。

《 気をつけなければいけないこと 》

  • 光・・・・日光、蛍光灯の紫外線を避けます。
  • 湿度・・・水分を含むと、変質します。成分の変化はハーブの効果を充分に生かせないことにもつながります。
  • 酸素・・・空気に触れることで、茶葉が酸化します。表面積を小さくして密閉します。
  • 温度・・・激しい温度変化は、酸化を進めてしまいます。おおよそ13℃以下を保つことが理想です。

茶葉が壊れない程度に表面積を小さくし、機密性の高い容器に入れ、冷暗所で保存します。場合によっては冷蔵庫でも保存できますが、匂いが移らないように注意します。 鮮度がよいうちに飲んだ方が良いため、容器には日付を入れ、1年以内には使い切りましょう。

参考文献

一般社団法人 日本ティーコンシェルジュ協会

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