白湯の温度は何度が最適?冷え性やダイエット・美容への効果と実践しやすい作り方
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白湯の最適温度は何度?正しい作り方とお湯との違いを解説。冷え性改善・基礎代謝アップなど、ダイエットや美容に効果的な飲み方やアレンジレシピもご紹介。
冷え性、便秘・肌荒れなどに悩み、健康や美容のために白湯を始めたい。けれど具体的に「何度で飲めばいいの?」「お湯とは何が違うの?」と疑問に思っていませんか?
この記事では、白湯の最適温度や飲むタイミング、そして無理なく続けられる方法をご紹介しています。
白湯の基本:「お湯」との決定的な違いと理想の温度
白湯は「さゆ」または「しらゆ」と読みます。水を一度沸騰させた後、飲みやすい温度まで冷ました飲み物のことを指します。多くの方が混同しがちですが、白湯とお湯には明確な違いがあります。
白湯とお湯の決定的な違いは「沸騰」
最も大きな違いは、「一度沸騰させたかどうか」です。
白湯
- 水を一度沸騰させた後、飲める程度(50〜60度)まで冷ましたもの。
- 水道水に含まれる残留塩素などの不純物を、沸騰させることで取り除かれる。※
お湯
- 水を加熱して温めたものの総称(一般的に約40度以上)。
- 必ずしも沸騰させる必要はない。温かい状態であれば「お湯」と呼ぶ。
※水道水を使う場合に限ります。ミネラルウォーターなどは沸騰不要です。
白湯の最適温度は50〜60度
白湯を飲む際の推奨温度は50〜60度です。この温度帯が最も体に優しく、健康効果を得やすいとされています。
白湯は、体温(平均36〜37度)よりも10〜20度高い温度で飲むことで、内臓を優しく温めながらも負担をかけない理想的なバランスとなります。
温度計がない場合は「ちょうどいい温かさ」が50〜60度のサイン
- 口に含んだとき、喉や胃のあたりがほんのり温かく感じる。
- 「少し熱いかな」と感じる程度。
- ごくごく飲めるほどぬるくはないが、熱すぎて飲めないほどではない。
季節や目的による温度調整
白湯の温度は、季節や体調、飲む目的に応じて調整することが大切です。
夏季(6〜9月)
やや低めの50度前後がおすすめ。
冬季(12〜3月)
やや高めの60度前後で体をしっかり温めましょう。
白湯の正しい作り方:一般的な方法と時短テクニック
白湯の作り方は複数あります。使用する水や用具、生活スタイルに合わせて選びましょう。
【本格派】やかん・鍋を使った一般的な作り方
水道水を使う場合は、この方法が最も確実です。アーユルヴェーダ※に基づいた、最も効果的な白湯が作れます。
※自然界の3つの要素である水・火・風の要素を満たすもので、人が持つ本来の自然治癒力を引き出して体を整え、健康な体を維持できると言われています。
- やかんや鍋に水道水を少し多めに入れる。
- フタをして強火にかける。
- 沸騰したらフタを外す。
- 火を少し弱めて、10〜15分間沸かし続ける。
- 火を止めて、飲める温度(50〜60度)まで自然に冷ます。
ポイント
沸騰後すぐに火を止めず、フタを外して空気に触れさせることで残留塩素やトリハロメタンをしっかり蒸発させることができます。
【時短派】電子レンジ・電気ケトルを使った簡単な作り方
浄水器の水やミネラルウォーターを使う場合は、こちらの方法が便利です。
電子レンジでの作り方
- 耐熱カップに水を200ml程度注ぎます。
- 500Wで約2分、600Wで約1分30秒加熱(水の温度によって調整)します。
- 取り出して適温まで冷まします。
注意点
突沸(急激な沸騰)に注意します。水道水の場合は不純物が残りやすいため、この方法は適しません。
電気ケトル・ポットでの作り方
- 温度設定機能付きケトルなら、50〜60度に設定すればそのまま飲めます。
- 通常のケトルの場合は、沸騰させた後にカップに注いで適温まで冷ましましょう。
- 朝、やかんで多めに作った白湯を保温ポットに入れておけば、日中いつでも適温の白湯が飲めて便利です。忙しい朝でも手軽に続けやすいです。
【最も手軽】ウォーターサーバーでの作り方
白湯習慣を長く続けたい方には、ウォーターサーバーが最も手軽でおすすめです。朝の忙しい時間や夜に疲れて帰宅したときでも、すぐに白湯を飲むことができます。
作り方
- 浄水されているため不純物の心配がなく、沸騰させる手間や時間も不要です。
- 温水と冷水を混ぜるだけで、50〜60度の適温に簡単に調整できます。
<赤ちゃん用の白湯について>
赤ちゃん用の白湯は、体温に近い36〜40度が目安です。必ず一度沸騰させて冷ました白湯(またはウォーターサーバーの水)を使用してください。
水道水の不純物を除去した「白湯」が胃腸に優しい理由
水道水には残留塩素やトリハロメタンなどの不純物が含まれています。これらは水道水の安全性を保つために必要なものですが、体内に入ると内臓がこれらを吸収・処理しようとするため、胃腸に負担をかけてしまいます。
水を10〜15分間しっかり沸騰させることで、これらの不純物を蒸発させることができます。不純物が除去された「白湯」は、体への負担が少なく、吸収されやすいのが特徴です。
浄水器やウォーターサーバーの水(ミネラルウォーターやRO水など)を使用する場合は、すでに不純物が除去されているため、長時間沸騰させる必要はありません。
白湯がもたらす7つの健康・美容効果
冷え性や体質改善などに悩む女性を中心に、白湯は手軽な人気の美容・健康法として実践されています。
基礎代謝アップとダイエット効果
内臓温度が1度上がると基礎代謝が約10〜12%上昇し、脂肪燃焼効果が高まる。食べても太りにくい体質に近づくことが期待できます。
冷え性改善と血行促進
体の内側から温め、血液やリンパの流れを促進。手足の末端まで血液が届きやすくなり、肩こりや腰痛の緩和も期待できます。
デトックス効果と便秘解消
胃腸のぜん動運動が活発化し、利尿作用も高まります。便が柔らかくなり、むくみや便秘の解消に効果が期待できます。
美肌効果とターンオーバー促進
血行促進と新陳代謝の向上により、肌のターンオーバーが整います。老廃物の排出で肌荒れも減少し、ハリ・ツヤのある肌へと導きます。
免疫力向上
体温が1度上がると免疫力が最大30%上昇します。NK細胞の活性化をサポートし、風邪などの感染症予防にもつながります。
消化機能の改善
胃腸を温めて消化機能が活発化します。消化酵素の分泌が促進され、栄養が効率的にエネルギーに変換されます。
花粉症などアレルギー症状の緩和
腸内環境が整い、免疫力がアップすることで、アレルギー症状の緩和にもつながる可能性があります。
効果的な白湯の飲み方とベストタイミング
白湯は飲むタイミングによって、より効果的に働きます。
朝起きてすぐ:1日の代謝がアップ
起床後、朝食前の空腹時にコップ1杯(200ml)を、50〜60度の温度で10〜20分かけてゆっくり飲みます。飲んだ後は30分程度時間を空けてから朝食を摂りましょう。
睡眠中に失われた水分を補給し、内臓を温めて消化機能を目覚めさせます。
朝食の消化・吸収がスムーズになり、1日の代謝がアップします。朝の白湯は1日の健康習慣の基礎となります。
食事の30分前:消化促進と食べ過ぎ防止
食事の30分前にコップ1杯、食事中にも少量ずつ飲むと効果的です(合計でコップ1杯程度まで)。
胃腸が温まると、消化機能が高まり、栄養の吸収が良くなります。また、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防止できるため、ダイエット効果も期待できます。
ただし、食事中に飲みすぎると胃液が薄まるため注意が必要です。水分で食事を流し込まず、よく噛んで食べましょう。
就寝30分前:リラックスと睡眠の質向上
就寝30分〜1時間前にコップ1杯を、40〜50度のやや低めの温度でゆっくりと時間をかけて飲みます。
副交感神経が優位になるとリラックスし、体が温まり寝つきが良くなります。睡眠の質が向上し、夜中の冷えを防ぎ、睡眠中の脱水も予防できます。
寝る直前に飲むと夜中にトイレで目が覚める可能性があるため、就寝30分前までに飲み終えることがポイントです。
1日の適量は600〜800ml
白湯の推奨量は1日600〜800mlです。コップ1杯(200ml)を3〜5回に分けて、朝・昼・夜と分散させて飲みましょう。
ポイント
白湯は急いで飲むのではなく、1杯を10〜20分かけてゆっくり味わうように飲むことが大切です。少しずつ口に含み、温度を感じることで、心身ともにリラックスできます。
白湯が飲みにくい方にはアレンジレシピがおすすめ
白湯だけではなかなか飲めないという人には、身近な材料で簡単に風味を加えて、飲みやすくアレンジするのがおすすめです。
白湯+はちみつ:飲みやすさと栄養補給
白湯1杯に対してはちみつ小さじ1杯を入れます。
ほんのり甘く飲みやすくなり、はちみつの殺菌・抗菌作用で喉の痛みや不調の緩和、保湿作用も期待できます。風邪の予防や喉のケアにも効果的です。
白湯+生姜:体を温める相乗効果
白湯にスライス生姜2〜3枚、またはチューブの生姜を小さじ1/2程度入れます。
生姜の温め効果で冷え性改善の相乗効果があり、スッキリとした香りで飲みやすくなります。代謝アップ効果もさらに高まるため、冬場や冷え性がひどいときに特におすすめです。
白湯+レモン:ビタミンCで美肌サポート
生レモンを絞って数滴、またはレモン果汁を小さじ1程度入れます。
ビタミンCとクエン酸が豊富で、疲労回復効果や美肌効果が期待でき、さっぱりとした味で飲みやすくなります。レモン白湯は朝の目覚めの一杯としても人気です。
白湯+スパイス:代謝アップと満腹感
白湯に黒胡椒、クミン、コリアンダー、シナモンなどのスパイスを少量加えます。
スパイスの香りで満腹中枢が刺激され、食欲抑制効果や代謝アップの相乗効果が期待できます。独特の風味で飽きずに続けられるため、ダイエット中の方に特におすすめです。
白湯を飲む際の注意点
白湯を飲む際には、いくつかの注意点があります。
飲みすぎと温度に関する注意
体に良いからといって飲みすぎは禁物です。水分過多による体調不良、頻尿、おなかを壊す、むくみの悪化などのリスクがあります。1日600〜800mlを目安に、体調に合わせて調整しましょう。
また、70度以上の熱すぎる白湯は避けてください。口腔内や食道のやけど、胃粘膜への過度な刺激、長期的な粘膜損傷のリスクがあります。必ず50〜60度程度に冷ましてから飲みましょう。
冷めた白湯の再加熱と水の選び方
一度作った白湯が冷めてしまった場合、電子レンジで温め直したり、ポットの再加熱機能を使ったり、新しく温水を足して温度を上げることで再加熱して飲んでも問題ありません。ただし、作ってから長時間経過したものは雑菌が繁殖している可能性があるため、その日のうちに飲み切るようにしましょう。
水の選び方
水道水
10〜15分沸騰させる必要がありますが、コストをかけずに使えます。
ミネラルウォーター
軟水がおすすめです(硬水は胃腸に負担がかかる場合があります)。
浄水器の水
不純物が除去されているため最適です。短時間の加熱で済みます。
継続的に白湯を飲むなら、浄水器よりも便利なウォーターサーバーがおすすめです。
毎日の白湯生活に
ウォータースタンド

飲みたいとき、すぐに白湯を作れるウォータースタンドなら、白湯作りも簡単。 温水、冷水、常温水をワンタッチで作れる浄水型ウォーターサーバーだから、 水を沸かす手間も、冷ます時間も不要です。
おすすめ製品まとめ: 白湯の温度を守って冷えを改善し、健康効果を実感しよう!
白湯は、お金をかけず、特別な道具も必要ない、誰でも今日から始められる最も手軽で効果的な健康習慣です。適切な温度を守り、自分に合った飲み方を見つけて、ぜひ続けてみてください。
白湯の温度のポイント
- 最適な白湯の温度は50~60度、赤ちゃんには人肌の温度で。
- 白湯はただのお湯ではなく、手間をかけて煮沸することで効果が生まれる。
- 冷え性改善、ダイエットサポート、美肌など、効果は多岐にわたる。
忙しくて続けられるか不安な方は、ウォーターサーバーの導入も検討してはいかがでしょうか。手間なく毎日白湯を飲むことができ、家族全員の健康習慣として取り入れることができます。
- 参考
-
- 「コップ1杯からのミネラルウォーター活用術」馬渕 知子(著)実業之日本社
- 「朝の一杯 白湯を飲むだけ健康法」蓮村 誠 (著) 日本文芸社
- 「カンタン! すぐ効く! 病気にならない「白湯(さゆ)」健康法」蓮村 誠 (著)PHP研究所
- 「大丈夫! 何とかなります 免疫力は上げられる」奥村 康 (監修) 主婦の友社
- やさしいLPS「免疫を知ろう」
- 日経ウーマン「『ショウガ白湯』で温め 解毒ダイエット」
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