PFAS(ピーファス)とは?
有機フッ素化合物PFASの健康への影響は?
ウォータースタンドのある暮らし
更新:
PFAS(有機フッ素化合物・ピーファスは、近年注目されている化学物質です。自然界では分解されにくく、健康に悪影響を与える可能性が指摘されたことで注目されています。
ここでは、PFASについての基礎知識と健康への影響について解説しています。
PFAS(有機フッ素化合物・ピーファス)とは
PFASとは、有機フッ素化合物の総称です。
PFASはペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の略称で、4,700種類以上の物質があるとされています。
PFASは水に溶けやすく、撥水性、撥油性、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しないなどの性質があります。
PFASは何に使われているの?
PFASは、焦げ付きにくいフライパンや防水衣類、泡消火剤、塗料など、私たちの生活の身近なところで使われています。
永遠に残る化学物質=フォーエバーケミカル(Forever Chemicals)
PFOS、PFOAは、自然界では分解されず、生物の体内に蓄積しやすいとされています。
また、有害性や難分解性が確認されており、国内外で製造、使用が規制されています。
POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)により、PFOSは2009年~2010年に、PFOAは2019年に規制対象物質に指定されました。
一部のPFAS規制対象物質
- PFOS ペルフルオロオクタンスルホン酸
- 半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤など
- PFOA ペルフルオロオクタン酸
- フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤など
- PFHxS ペルフルオロヘキサンスルホン酸
- 泡消火薬剤・金属メッキ・織物、革製品及び室内装飾品
※2024年6月1日から製造・輸入が禁止
PFOS・PFOAも除去!
安心のウォータースタンド
ウォーターサーバーを選ぶなら、高性能なフィルターを搭載した浄水型ウォーターサーバー ウォータースタンドがおすすめです。
ウォータースタンドは、浄水器協会の自主基準による試験で、ナノトラップフィルターシステムによるPFOS、PFOAの除去が証明されています。
ウォータースタンドのすべての製品で、PFAS (有機フッ素化合物)が除去できます。
PFASの健康への影響
PFASの一部は、アメリカの研究などで、発がん性や子どもの成長への影響など有害性が指摘されています。
長期間体内に蓄積することで、健康被害が懸念されています。
発がん性
世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は、2023年12月の発表で、PFOA・ピーフォアの発がん性を「可能性がある」から2段階引き上げ「ある」に認定しました。 また、PFOS・ピーフォスは、新たに「可能性がある」の分類に追加しました。
参照元:東京新聞
ホルモンかく乱作用
PFASは、ホルモンの働きを阻害すると考えられています。
甲状腺疾患や生殖機能の異常、肥満、心疾患などのリスクを高める可能性があります。
免疫機能の低下
PFASには免疫機能を低下させ、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
日本のPFAS問題と水道水への影響
PFASは、特に空港や軍施設の泡消火剤で広く使われております。
軍事施設や工場などからの排水によって周辺の地下水や水道水からPFOSとPFOAが検出されており、汚染地域では飲料水が摂取源となっています。
日本の水道水の安全性は世界最高水準にあり、水質基準でPFASの目標値が設定され、目標値を遵守した水質管理・浄水処理が行なわれています。
PFOSとPFOA合算で50 ng/L※1の暫定値
PFOS PFOA PFHxSの3物質が規制対象※2
※1 ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位
この基準は、体重50kgの人が毎日2Lの水を摂取したとしても健康に害がないとされ、現在のところ、PFOSやPFOAの取り込みによる直接的な健康への影響はないと言われています。
PFAS対策に
ウォータースタンド!
ウォータースタンドは、浄水器とウォーターサーバーのいいとこ取りをした浄水型ウォーターサーバーです。
浄水器協会の自主基準対象物質であるJIS17項目品+PFASを含む4項目を除去するので、安心しておいしい水を飲むことができます。
浄水器でPFOS・PFOAは
除去できるの?
京都大学の原田浩二准教授によると、水道水のPFASは煮沸消毒では除去できないことが明らかになりました。
さらに東京・多摩地域の住民を対象とした調査では、水道水や井戸水をそのまま使用していない、または浄水器を使用している人の方が、PFAS濃度が低かったことが分かっています。
これらの結果から、PFASに汚染された水道水の対策として、PFASを除去できる浄水器の利用が推奨されています。
参照元:多摩地域住民の血漿中 PFAS 濃度調査の結果の統計学的解析結果について
浄水器の効果は?
浄水器の中には、活性炭や逆浸透膜(RO膜)を使ってPFOSやPFOAを除去できるものがあり、活性炭を使用した浄水器では70~80%以上除去できると言われています。
ウォータースタンドのナノシリーズ製品は、浄水器協会自主規格による試験によりPFOSやPFOAを除去できることが証明されています。また、プレミアムシリーズ製品にはRO(逆浸透膜)フィルターを搭載しております。
ウォータースタンドはすべての製品でPFAS(有機フッ素化合物 ・ピーファス)の一種であるPFOS・PFOAを除去することができます。
PFAS除去基準がない日本の浄水器
一方、日本の浄水器にはPFAS除去の基準値が定められていないため、購入前にメーカーに確認する必要があります。
PFOS・PFOAの除去が証明された浄水型ウォーターサーバー
PFOS及びPFOAは、水道法の「水質管理目標設定項目27項目」に設定されています。
国内で販売される浄水器は、JIS規格に基づいた品質検査を受けますが、除去対象物質17項目の中に、PFOSやPFOAはありません。
ウォーターサーバーでのPFAS対策をお考えの方は、浄水器協会自主規格による試験結果で、PFOS及びPFOAの除去が証明されたものを選ぶことをおすすめします。
浄水器協会自主規格による試験結果は、ウォーターサーバーがPFOS及びPFOAを除去できるかどうかを客観的に評価したものです。
この試験結果で証明されたウォーターサーバーであれば、PFASなどの有害物質を除去した水が飲めます。
お知らせ:有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) 除去試験結果のお知らせ
JIS 17項目+JWPAS4項目
除去で安心
EVIDENCE
JIS17項目+JWPAS4項目除去で安心
JIS S 3201:2019 家庭用浄水器試験方法の対象物質17項目を除去。
JWPAS(浄水器協会による自主規格基準)の対象物質4項目も除去。
除去項目一覧 ※1
JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 |
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遊離残留塩素 |
総トリハロメタン |
クロロホルム |
2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン |
CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム |
溶解性鉛 |
トリクロロエチレン |
ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン |
濁度 |
陰イオン界面活性剤 |
ジェオスミン |
フェノール類 |
1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく 除去対象物質4項目 ※3 |
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アルミニウム(中性) | |
鉄(微粒子状) | |
四塩化炭素 | |
有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
除去項目一覧 ※1 |
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JIS S 3201:2019に基づく除去対象物質 法定12項目 + 5項目 ※2 | |
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遊離残留塩素 | 総トリハロメタン |
クロロホルム | 2-MIB (2-メチルイソボルネオール) |
ブロモジクロロメタン | CAT (2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン) |
ブロモホルム | 溶解性鉛 |
トリクロロエチレン | ジブロモクロロメタン |
テトラクロロエチレン | 濁度 |
陰イオン界面活性剤 | ジェオスミン |
フェノール類 | 1,2-DCE(シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン) |
ベンゼン |
JWPAS B.210 浄水器協会自主規格基準に基づく除去対象物質 4項目 ※3 | |
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アルミニウム(中性) | 鉄(微粒子状) |
四塩化炭素 | 有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA) |
- ※1
- JIS S 3201:2019の試験方法で規定された除去物質(17物質)とJWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)で規定された除去対象物質(4物質)
- ※2
- JIS S 3201 ろ過能力試験による除去率80%の物質。
- ※3
- JWPAS B.210(浄水器協会自主規格基準)による除去率80%の物質。なお、アルミニウム(中性)と鉄(微粒子状)は除去性能試験の結果です。
PFASと歯科で使用する
フッ素の違い
環境汚染物質として問題になっているPFASと、歯の健康のために使われるフッ素は、どちらもフッ素を含む物質ですが、全く異なるものです。
- PFAS
- 人工的に合成された有機フッ素化合物で、自然界には存在しません。
- 歯科用フッ素
- 無機フッ素化合物で、歯の強化、むし歯予防の効果があります。
歯磨き粉やフッ素塗布に利用され、適切な量であれば人体に害はありません。
PFAS汚染、国内河川・地下水での検出
規制対象の一部が有害とされる有機フッ素化合物のPFASは、河川や地下水などの水質調査の結果が公表され、1リットルあたりのPFASの濃度が50ナノグラムとする国の値を超えていたことが分かっています。
環境省と国土交通省は、2024年11月29日、水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査の結果について (水道事業及び水道用水供給事業分)を公表しました。
日付 | 主なPFAS検出状況 |
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PFAS関連情報
環境省と国土交通省が共同で行った、水道における PFOS 及び PFOA に関する調査の結果が発表
環境省と国土交通省は、「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査」のうち、水道事業及び水道用水供給事業の令和2年度から令和6年度(令和6年度は9月30日時点)までの結果について公表した。
米指針超えるPFAS、対象者3割から検出 京大研究者ら大阪で調査
大阪府を中心に約30自治体の1190人に血液検査をした結果、3割から米国アカデミーの指針値以上のPFAS濃度を検出したと公表した。
神戸で製造の飲料水からPFAS 昨年2回検出、暫定目標値の倍
神戸市内で製造されたミネラルウォーターから、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が昨年に2回検出されていたことが市への取材で17日分かった。
全国1万2千の水道で国がPFAS実態把握へ 小規模水道も対象
環境省と国土交通省が5月末、都道府県や事業者などに対し、9月末までに水道約1万2千カ所の状況を報告するよう求める通知を出した。
「飲み水のPFASに米国初の規制、1億人守る新基準にのしかかる負担」
米環境保護局(EPA)は2024年4月10日、飲料水に含まれる有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)に対する初の規制を発表した。
米軍基地なくても全県でPFAS検出 沖縄に驚き、土壌の基準なし
発がん性の疑いが指摘される有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)について、沖縄県が全41市町村で土壌調査した結果を公表した。汚染源とみられている米軍基地がない自治体の土壌からも高い値のPFASが検出され、幅広い要因で汚染が広がっている可能性が浮かび上がった。
PFASの除去技術 企業や大学とオープンイノベーションで開発へ
健康への影響が懸念されている有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))について、環境省は市町村と連携し、企業や大学に実験場所を提供して除去技術の開発を後押しするオープンイノベーションを本格化させる。
PFAS規制「諸外国に遅れないように」国の専門家会議で注文 「原則禁止」になったPFHxSに
発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS(ピーファス))を巡り、厚生労働省と環境省の二つの専門家会議の合同会議が21日開かれ、水道水や地下水などの濃度の目安である暫定目標値のあり方などについて議論した。
PFASの水道水基準 現状維持で議論へ 環境相「食品安全委員会の評価を踏まえて検討」
発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を巡り、専門家で議論されている水道水中の目安である暫定目標値のあり方について、環境省は現状を維持する方向で調整する見通しとなった。
- 参考
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- 環境省「PFASに関する環境省の最近の取組について」 https://www.env.go.jp/content/000170581.pdf
- ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)について https://www.env.go.jp/council/49wat-doj/y4911-19b/900437619.pdf
- 環境省「PFOS、PFOA に関するQ&A集」https://www.env.go.jp/content/000150400.pdf
- 総務省消防庁「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の概要について」https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-59/01/sankou1.pdf
- 経済産業省「POPs条約」https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/int/pops.html
- 環境省「PFOS、PFOA 以外の PFAS の国内の検出状況」https://www.env.go.jp/content/000123228.pdf
- 環境省「令和4年度公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果について」https://www.env.go.jp/press/press_02935.html
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