離乳食で使いたい出汁(だし)の基本
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和食で欠かせないだしですが、赤ちゃんの離乳食がはじまって1ヵ月ぐらい経ったら「だし」を使うと薄味でも美味しく仕上がります。 ここでは赤ちゃんの離乳食で使える基本のだしについてご紹介します。

「だし」を離乳食におすすめする4つの理由
赤ちゃんの舌は繊細なので、薄味でもしっかりと食材の風味を感じることができます。
はじめのうちはお湯や野菜のゆで汁でのばした食材そのものの味や香りを体験させてあげます。
10倍粥や水からゆでた野菜の味に慣れてきたら、「だし」を取り入れて赤ちゃんの味覚を発達させる手助けをしてあげましょう。
- 赤ちゃんにとって昆布だしは、母乳や羊水に含まれる「グルタミン酸」と同じ成分なので、生まれる前から慣れ親しんだ味です。
- だしは素材の味を引き立ててくれます。うま味が足され、調味料を使わなくても美味しく仕上がります。
- だしで煮た離乳食を食べることで、赤ちゃんは素材とだしの両方の味を学習していきます。だしの味を知ることで、味覚を育てることになります。
- 家族の食事にもだしを取り入れるようになると、赤ちゃんのためだけでなく家族の食生活が豊かになります。

基本の離乳食のだしの作り方
赤ちゃんの離乳食にいろいろなだしをとることで、離乳食だけでなくふだんの食事にも使いまわせてレパートリーの幅が広がります。
食材と同様、離乳食の時期にそって、アレルギーがないか確認してから使いはじめます。
昆布だし

【作りやすい分量】
- 昆布
- 10㎝角
- 水
- 200ml
【作り方】
- 昆布の表面は綺麗な布で軽く拭き、長い場合は10㎝角に切って容器に水と昆布を入れて冷蔵庫で一晩寝かせる。
- 寝かせる時間のないときは2~3時間したら火にかけて、鍋の内側にフツフツと泡が付きはじめたら取り出す。
かつおだし

【作りやすい分量】
- かつお節
- 2g
- 水
- 200ml
【作り方】
- 耐熱ボウルにかつお節を入れ、熱湯を注ぎ入れて10分ほど置いたら茶こしです。
干ししいたけだし

【材料 / 1人分】
- 干ししいたけ
- 5~6枚
- 水
- しいたけがかぶるぐらいの水
【作り方】
- 容器に干ししいたけとしいたけと水を入れて半日水につけておく。
煮干しだし

【作りやすい分量】
- 煮干し
- 10g
- 水
- 500ml
【作り方】
- 煮干しの頭とはらわたを取って、30分ほど水につける。
- 火にかけ弱火で10分煮込み、こし網でこす。
煮干しだしはアジ、サバ、イワシなどの青魚に慣れてから使うようにしましょう。
野菜だし

【作りやすい分量】
- キャベツ・たまねぎ・にんじん
- 各40g
- 水
- 400ml
【作り方】
- 野菜をざく切りにしたら、水と一緒に鍋に入れ火にかける。
- 沸騰したら弱火にし、30分ほど煮たら網でこす。
野菜だしにむいている野菜は?
キャベツ・にんじん・大根・かぶなどクセがくな煮崩れしにくい野菜がよい。アクの強いほうれん草・春菊などは避けましょう。
ささみだし

【作りやすい分量】
- ささみ
- 1本
- キャベツ
- 15g
- 玉ねぎ
- 15g
- にんじん
- 15g
- 昆布
- 4cm
- 水
- 500ml
【作り方】
- 水、昆布、ささみ、野菜を鍋に入れ、弱火で60分ほど煮たら、こし網でこす。
便利なだしの冷凍保存法
基本のだしやスープは少量だと手間がかかってしまうので、1週間以内に使い切れる分量をまとめて作って冷凍しておくと使いやすく時短にもなり便利です。離乳食用に作っただしは大人の料理にも使えます。
だしやスープをまとめて作ったら、冷ましてから製氷皿に8分目を目安に流し込み冷凍します。固まったらフリーザーバックや保存容器に移しておけば必要な分量をすぐ取り出すことができます。

- 参考文献
- 「はじめての離乳食」「離乳食のきほん事典」「きちんとかんたん離乳食」
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